エイバルの乾貴士【写真:Getty Images】
日本代表は2日、シリアとの国際親善試合およびロシアW杯アジア最終予選イラク戦に向けた練習を行った。足首の状態が良くなってきたMF乾貴士は、スペインでの充実が今回の代表招集につながったと感じている。
乾にとって、今回は2年2ヶ月ぶりとなる久々の日本代表招集だ。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督体制になってからは2度目である。
乾はエイバルで充実している様子をうかがわせた。「スペインに行った2年間で代表に呼ばれなかったですけど、自分のサッカー人生の中では一番楽しい時期を過ごせている。楽しくできているのがサッカー選手にとって一番じゃないかと思うので、それを続けていけたらいいなと思います」と述べている。
代表に呼ばれるかどうかは「監督がどう判断するか」であり、「そのへんは気にしていない」と乾。「チームで結果を出せばだと思うので、まずはそこを考えて。(代表に)呼ばれたときはしっかり代表のことを考えて、勝つことだけを考えてやりたい」と意気込みを語った。
ストレスなくスペインでの2シーズンを楽しんでいるという乾は、エイバルで成長したと感じている。2年目は「ボールを失う回数が減りましたし、ディフェンスの部分での戦術理解度も高くなりました。攻撃の部分での特長も出していけたので、いろいろなところが変わっていったのかなと思います」と自身を分析した。
エイバルでストレスを感じない最大の理由を「チームの雰囲気」とした乾。単純にラテンのノリというわけではなく、「スペインの中でも珍しいと言われている。すごくファミリー感のある良いチーム」と、所属クラブの居心地の良さを強調した。
乾は右足首を痛めて代表に合流しているが、「順調に回復しています」とのこと。「別メニューをやらせてもらえたので、そこで回復することができました。今日やってみて、まだ痛い部分はありますけど、やれる範囲の痛み」と語り、シュートについても「そんなに問題なくできている。良い感じかなと思います」と明かした。
この日が29歳の誕生日だった乾は、20代最後の一年だが「特にこれと言って変わったことはないですけど、楽しくサッカーしたいなと思います」と抱負を語った。
(取材:元川悦子、文・構成:編集部)
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