本田圭佑【写真:Getty Images】
日本代表合宿に合流したMF本田圭佑は、海外で挑戦することの意味がサッカー以外にもあると考えている。
日本復帰の可能性を否定した本田は「海外の2メートルの男と喧嘩したい日本人もいる」と話した。「喧嘩がそんなに好きなわけじゃないですよ」と笑顔で話す本田は、常識というものに疑問を持っている。
本田は、「10年近く海外にいますけど、許せないシーンというのはサッカーだけでなく何度もある。そのたびに日本人をなめるなということを伝えてきたし、そういうものが非常に大事だと。人生において一番価値のある戦いやと思っている」と話した。「常識が大嫌い」という本田は「『普通は』って言われると、一日中普通ってなんやっていうふうに考えてしまう」そうだ。
CSKAモスクワ時代は大変だったようで、「ロシアはそういうのが多々ありました」と本田。「ロシアの普通がハンパじゃない」と、苦笑いを浮かべた。
イタリアについては「良い部分もたくさんある」と前置きしつつ、「新しいものを取り入れることがものすごく苦手。よそ者はあまり受けつけたくないっていう文化がある」と述べた。その一方で「すごく歴史を大事にする。あと古い人も大事にしますね、成功者であれば。おじいちゃん、おばあちゃんみたいな成功者をいつまでも大事にします」と、メリットとデメリットの両方があるとしている。
(取材:元川悦子、文・構成:編集部)
【了】