「転んだとしても立ち上がるのが男」(イ・スンウ)
悔しい結果に涙も流したが、選手たちは胸を張った。イ・スンウは「転んだとしても立ち上がるのが男。ここで止まらず、自分たちの夢のためにさらにレベルアップしたい」と語った。バルセロナでも「チャレンジを続けていきたい」と堂々としたスタンスだった。
この日、号泣したせいか目を腫らして取材エリアに現れたペク・スンホも「自分がサッカー選手として今どの位置に立っているかが分かった。もっと頑張っていきたいと思っている」とさらなる成長を誓った。
この世代は今大会に出場した日本と同じく2020年の東京五輪を目指すチームだ。しかし、韓国が3年後の五輪にむけてどのようなプランを持っているのか、まだハッキリしていない。そもそもシン・テヨン監督自体が昨年12月に就任したばかりで、W杯中に戦術を変えたのもやむをえない決断だった。
逆に言えばこの6ヶ月間でU-20韓国代表は劇的な変貌を遂げた。守備には穴ばかり、攻撃には豊富なタレントを擁しながら最適な組み合わせを見つけられない…昨年のAFC U-19選手権ではグループステージも突破できなかったチームを、W杯でベスト16に勝ち進めるまで鍛え上げた指揮官の手腕は評価しなければならないだろう。
東京五輪まで3年あまり。この時間を大切にして強化を進められれば、さらなる成長も期待できる。韓国サッカー協会と代表チームの協調をより強固なものにし、選手たちがプロとして飛躍することを祈るのみだ。
(取材・文:キム・ドンヒョン【天安】)
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