ポルトガルに勝てる…韓国が抱いた自信の根拠
初夏を迎えようとしていた5月末、徐々にサッカーに対する熱気も高まりつつあった。2ゴールずつを挙げた“バルサデュオ”のイ・スンウとペク・スンホのおかげで2017 FIFA U-20W杯のグループステージを苦戦せずに突破できたこともあった。
それ故に決勝トーナメント1回戦、韓国が同じラウンドに進んだ他の国々に比べて少し劣ると見られていたポルトガルと対戦することになり、チームへの期待感は大きく膨らんでいた。
U-20韓国代表のシン・テヨン監督はポルトガル戦に自信を持っていた。彼は28日、決戦の地・天安で取材陣に対し「ポルトガルは弱いチームではないが、我々はしっかり準備している」と語った。「背後を狙ってくるサイドの動きが鋭い」と評価しながらも「ビデオを見て備えている」とも言った。自信が感じられる表情、そして発言だった。
選手たちからも同じような発言があった。196cmの長身センターバックで韓国守備陣の柱となったチョン・テウクも「守備の裏をかく動きがとにかくよかった。だが、監督とのミーティングや映像分析を通じてしっかり準備している」と話した。
彼の自信の根拠もきちんとあった。韓国は今年1月にポルトガル遠征を敢行し、U-20ポルトガル代表と一度対戦している。その遠征にイ・スンウは帯同せず、いわゆる1.5軍でポルトガルの1軍と戦った。実際、当時のポルトガル代表のメンバーは今大会に出場している選手たちとほぼ変わりない。韓国は1-1で引き分けた。しかし内容では勝っていた。しかもイ・スンウ抜きで。自信につながっても決しておかしくはない。