乱闘騒ぎを起こす済州の選手【写真:Getty Images】
韓国各メディアが、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝トーナメント1回戦の浦和レッズ戦で乱闘騒ぎを起こした済州ユナイテッドを一斉に批判している。
アウェイでの1stレグを0-2で落としていた浦和だが、ホームで行われた2ndレグで2-2の同点に追い付き、2戦合計で並ぶことに成功。延長戦後半に森脇良太が決勝ゴールを決め、浦和は逆転で準々決勝進出を決めた。
すでに後半の時点で10人になっていた済州は、試合終盤に前代未聞の乱闘騒ぎを起こす。両チームの選手間で小競り合いが起きると、ベンチに座っていたはずのDFペク・ドンギュがビブスを着たままピッチを横断し、阿部勇樹にエルボーを見舞う。試合に出場していなかったが、ペク・ドンギュには当然レッドカードが提示された。
試合終了のホイッスルが鳴っても済州の選手たちの怒りは収まらないようで、かつて柏レイソルやザスパクサツ群馬などJクラブでもプレーしたクォン・ハンジンもレッドカードが提示されて退場処分に。さらにピッチ上で喜びを露わにしていた槙野智章が済州の選手に追い回され、ロッカールームに逃げ込む場面もあった。
この乱闘騒ぎに、韓国紙『ソウル新聞』は「済州、見苦しい敗北」と題して報じた。また、『京郷新聞』は「ゴールもマナーもない」とこちらも済州への批判を展開。『hankooki.com』もコラムの中で「マナーだけではなく試合にも負けた」と伝えている。
ベスト8の東アジア勢は浦和と川崎フロンターレ、広州恒大、上海上港の4チームとなった。決勝トーナメント1回戦で韓国勢が全滅したのは2009年以来となる。
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