「他の国の選手はもっと上手くなる。日本の選手も成長しないと」
――結局このまま日本は0-1で敗れ、ベスト16敗退が決定しました。120分間を通じてどんな印象でしたか?
「全体的に試合をコントロールできていたけど、チャンスを生かせなかったね」
――この試合で印象に残った選手は誰でしたか?
「センターバックの2人は良かったと思う。ゴールシーンで冨安はエレーラのマークを外してしまったけど、それ以外は良かった。彼はアビスパでレギュラーだったし、この大会では全試合に出ていたので疲れていたのかな。中山も良いラインコントロールをしたと思う。ベネズエラにあまり大きなチャンスを与えなかった」
――敗因は何だったのでしょうか?
「ビッグチャンスを決め切れなかった。それは一番大きいと思う。でも、お互いのスケジュールも影響を与えたかな。ベネズエラの準備期間はプラス1日あったし、彼らはグループステージ2試合が終わった時にもう突破が決まっていたので最終節はそんなにハードじゃなかった。一方で日本はイタリアに2点ビハインドから追いつかなければならなかった」
――彼らは3年後の東京五輪に挑む世代でもあります。東京五輪でさらに良い結果を残すためには何が必要ですか?
「決定力を向上しなければならない。世界大会ではチャンスを決めないと」
――この4試合を通じて、日本の選手たちは何を学ぶことができたのでしょうか?
「日本のサッカーと他の国のサッカーのレベルはそんなに差がないと分かってたと思う。自信を持てればどんな相手にも戦える。でも、これから他の国の選手たちはもっと上手くなるので日本の選手も成長しないといけない」
▽語り手:ショーン・キャロル
1985年イングランド生まれ。2009年に来日。「デイリーヨミウリ」「Jリーグ公式ウェブサイト」などにも寄稿。高校サッカー、Jリーグ、日本代表など幅広く取材している。過去にはスカパーのJリーグ番組出演も。
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