U-20韓国代表のチョン・テウク【写真:Getty Images】
現在U-20韓国代表として、自国開催のU-20W杯を戦っているDFチョン・テウクが、将来的なJリーグ移籍に関心を示している。
30日の決勝トーナメント1回戦、ポルトガル戦に向けて準備を進めているチョン・テウクは26日の練習前に取材に応じ、「Jリーグについてよく調べたり、検索してみたりしている。興味はある」と日本への挑戦に前向きな姿勢を見せた。
チョン・テウクは身長195cmを誇る韓国期待のセンターバック。現在は亜州大学に在学中で、まだプロ選手ではない。とはいえ、過去に大学を中退、あるいは休学してJリーグに移籍した韓国人選手の例もある。
2000年夏に、当時19歳で京都パープルサンガ(当時)に加入したパク・チソンは、明知大学を休学し、日本でプロとしての第一歩を踏み出した。その後マンチェスター・ユナイテッドなどで活躍したことは多くの人々の記憶に残っているはずだ。
昨季までの7年間をサガン鳥栖で過ごしたキム・ミヌは、2009年のU-20W杯に出場した直後、在学中だった延世大学に無断でオランダの名門PSVの入団テストを受けてしまい、その後退学処分に。大学中退という形で、2010年に日本でプロデビューを果たした。Jリーグでの活躍を評価され、2013年には韓国代表デビューも飾っている。
チョン・テウクが在籍する亜州大学は、日本であまり馴染みのない大学だが、清水エスパルスや横浜F・マリノスでプレーし、2002年の日韓W杯でも活躍したFWアン・ジョンファンの出身校でもある。
数々の先輩たちの後を追い、チョン・テウクがJリーグのピッチを踏む日はくるだろうか。長身ながら水準以上のスピードを備え、3バックにも4バックにも対応できる才能豊かなDFはU-20W杯で飛躍のきっかけを掴もうとしている。
(取材・文:舩木渉【天安】)
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