FW陣にはこれまで以上の重責。久保にかかる期待
小川航基(磐田)という絶対的エースをケガで失った今、日本には違った得点源が必要だ。イタリア戦で華麗な2発を決めた堂安が風穴を空けたものの、次の試合は凄まじいマークに遭うだろう。仮に堂安が封じられた場合、岩崎や田川亨介(鳥栖)、久保らアタッカー陣は今まで以上に得点の重責を背負わなければならなくなる。堂安から強い刺激を受けたという久保自身も自らの役割をよく理解している。
「4人でFWを回していた分、3人だと1人ひとりの負担は重くなるけど、このチームは誰が出てもホントにいいところまでいけると思ってます。小川選手がいなくなったのは結構大きな痛手ですけど、ここで弱気になってもしょうがない。残ったメンバーで全力で戦えればいい」とあくまで強気の姿勢を押し出していく構えだ。
ここまで2試合のピッチに立ち、21日の南アフリカ戦(水原)で1アシストを記録した久保だが、持てる能力の全てを出し切ったわけではない。もちろん2世代飛び級の難しさはあるが、ここで全てを出し切らなけれは、本人が言うように悔いの残る大会になってしまう。
ベネズエラ戦ではどのタイミングで内山篤監督から呼ばれるか分からないが、とにかくゴールに直結する結果を残すことが全て。久保建英の次戦での鮮烈なパフォーマンスに強い期待を寄せたいものだ。
(取材・文:元川悦子【天安】)
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