ジョーカー久保にはチャンスか。主将は弱点を分析
イタリア戦は後半立ち上がり早々に堂安の2点目が入ったことで出番なしに終わった久保も、次戦へのモチベーションを高めている。ベネズエラに対しては「相手はグループリーグを1位で突破して、3月に自分たちがやったドイツに2-0で勝ったんで、ちょっとビックリした。試合を見るにつれてホントに強いと思う。サイドに速い選手がいたりとか、前に速いチームというのが印象的だった」と警戒心を隠さない。個の高さで大きく上回る相手と日本はどう対峙していくのか。そこがベネズエラ戦の重要テーマのひとつになってくる。
坂井は2013年U-17W杯(UAE)でベネズエラと対戦した経験があるという。その時の日本は2-1で勝ち星を手にしている。
「しっかり相手を動かせば後半になってスペースが空いてくる印象があるので、最初はボールを回して相手を疲れさせることが大事かなと思います」とキャプテンは冷静に分析していたが、そんな展開に持ち込めれば理想的だ。
そのためにも、グループステージ3試合で続けざまに犯した守備のミスを絶対に繰り返してはいけない。ここまでの3試合は先に失点しても何とかリカバーできたが、一発勝負の決勝トーナメントは失点が命取りになりかねない。相手を焦らせ、集中力を奪うべく、今度こそピリッと引き締まった入りを見せることが肝要と言っていい。
そうなれば、久保という切れ味鋭いジョーカーが躍動するチャンスも広がってくる。「一発勝負は決めないと勝てないので、ゴールにつながるプレーを出していかないといけない。ここからは悔いの残らないように、チャンスがあれば全力で戦いたいと思います」と本人もゴールという結果により強いこだわりを持ってプレーするつもりだ。
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