得点王に輝いたローマのエディン・ゼコ【写真:Getty Images】
イタリア・セリエAの最終節となる第38節が現地時間の28日に行われ、今季の全日程が終了した。得点王争いや残留争いなど、最終節まで残されていた争いにも決着がついている。
ユベントスは前節時点で6連覇となるリーグ優勝を決定。ローマとナポリが2位の座を最後まで争っていたが、ローマはジェノアに3-2、ナポリはサンプドリアに4-2でどちらも勝利を収め、ローマが2位でシーズンを終えた。これにより、ローマは来季チャンピオンズリーグのグループステージからの出場権を獲得。ナポリは予選プレーオフからの出場となる。
下位ではパレルモとペスカーラの降格が決定し、エンポリとクロトーネが残り1枠の降格回避を争っていた。1ポイント差でリードしていたエンポリは、降格決定済みのパレルモに1-2で敗戦。一方クロトーネはラツィオを3-1で下し、逆転での残留を決めた。
ラツィオはこの敗戦により4位から5位に後退。27日の試合で勝利を収めていたアタランタが4位でシーズンを終えた。今季大躍進を遂げたアタランタは、1947/48シーズンの5位を上回り、セリエAでのクラブ史上最高順位を達成している。
2位を争うローマとナポリでは、両チームのストライカーが得点王も争っていた。ローマのエディン・ゼコ、ナポリのドリース・メルテンスは最終節でともに1ゴールを記録。ゼコが合計29ゴールで得点王に輝いた。メルテンスが28点、トリノのアンドレア・べロッティが26点で続いている。
ゼコ個人としては、ヴォルフスブルクでブンデスリーガ得点王となった2009/10シーズン以来7年ぶりの得点王獲得。ローマの選手が得点王となるのは、この日のジェノア戦がラストマッチとなったフランチェスコ・トッティ(2006/07シーズン)以来10シーズンぶりのことだ。
【了】