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日本代表 7年前

【U20】日本、ベネズエラの“ファンタスティック4”を撃退せよ。8強進出へ、その対応策は?【識者の眼】

text by 河治良幸 photo by Getty Images

リーガ1部で売出し中の選手も。強烈な個性備えるアタッカー陣

 1トップのペーニャはスペインのラス・パルマスに所属する売り出し中の長身ストライカー。強い上にしなやかさがあり、最前線でも悠々とボールをキープできる。そして何と言っても特長はゴールに向かう迫力だ。セカンドボールから相手DFを鮮やかに突破し、GKをかわして決めたドイツ戦の先制ゴールは能力の高さを物語る。左右の足を柔軟に使いこなせることも強みだ。

 日本はCBの冨安健洋と中山雄太がこの1トップをチェックすることになるはずだが、2人がかりでキープされると周りのスペースで2列目の選手に前を向かせてしまうことになるため、基本的に1人がタイトに付き、もう1人はカバーリングとスペースのケアに意識を割くべきだ。ただ、単独での突破力もあるため、常に厳しいマッチアップを要求されそうだ。

 右ウィングのコルドバは大会前の時点で、4人の中では最も注目度が低かったかもしれないが、ここまで4ゴールをあげており、得点王ランキングのトップに立っている。188cmの体格を生かした豪快な突破と強烈なシュートが猛威を振るう一方で、メキシコ戦のゴールの様な裏に飛び出して流し込むフィニッシュもある。

 彼とサイドで対峙するのは左SBの舩木翔か杉岡大暉になるが、ゴール方向に進出してくるため、左CBの中山が直接対応するシーンも多くなるだろう。推進力がある上に、側面からのチャージにびくともしないどころか、ショルダーで相手を転倒させるほどのパワーがあるため、うかつなチャージはせずしつこく付き切る意識が重要になる。

 10番でトップ下を担うソテルドはA代表の経験者。身長が158cmと登録選手の最小クラスだが、テクニックとスピードに加えてパワーも兼ね備える万能型のアタッカーだ。

 神出鬼没のポジショニングから、ボールを持てば相手ディフェンスの合間を目掛けてドリブルを敢行する。しかも、体格の割に少々のことでは倒れない強さがあり、倒されたとしても大体相手のファウルで直接FKのチャンスを獲得することになる。

 仮にボールを奪われてもすぐ切り替えて奪い返しにいくなど、ファイティングスピリットの塊だ。ここまで1アシストを記録したのみだが、存在感は攻撃陣で最も高い。スタンドの韓国人ファンからも大きな拍手や歓声を浴びており、すっかり人気者になっている。基本的にボランチの2人が見ることになるが、ワイドに流れて左右のウィングに絡むこともあるため、全体でうまく受け渡しながらトップスピードに乗せない様にしたい。

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