ローマのフランチェスコ・トッティ【写真:Getty Images】
イタリア・セリエA最終節の第38節が現地時間28日に行われ、ローマはホームでジェノアと対戦。今季限りでの退団を表明したローマの元イタリア代表FWフランチェスコ・トッティは、25年間を過ごしてきたチームでの最後の試合を戦った。
先日ローマ退団を発表したトッティは、本拠地オリンピコで行われたラストマッチでベンチスタート。1-1で迎えた54分にピッチに送り出された。その後両チームが1点ずつを取り合ったあと、終了間際にはディエゴ・ペロッティが劇的な決勝ゴールを奪って3-2で勝利。ローマはトッティの最後の試合を勝利で飾るとともに、シーズンを2位で終えて来季チャンピオンズリーグ本戦の出場権を手に入れた。
試合後にはトッティの退団セレモニーが行われ、トッティは満員のファンに向けて別れのスピーチを行った。一言一言を噛みしめるように発するキャプテンに対し、観客席からは何度も盛大な拍手が送られていた。
「残念ながらこの時が来てしまった。決して来てほしくないと思っていた瞬間だった」とトッティ。「この数日間、僕について色々と素晴らしいことが書かれているのを読んだ。毎日一人でおかしいくらい泣いていた。25年間はそう簡単には忘れられないものだ」とサポーターへメッセージを送り、準備していた別れの手紙を読み上げた。
「最後にユニフォームを脱いで、綺麗にたたむつもりだ。だが、これでもう終わりだと言う気分にはなれないし、おそらくいつまでもなれないだろう」ともコメント。退団は発表したが現役引退を断言してはいない40歳は、他の場所での現役続行の可能性を閉ざしてはいない。
トッティはローマでのキャリアをセリエA通算619試合出場250得点、公式戦通算786試合出場307得点で終了。いずれの数字も2位を大きく引き離してのクラブ歴代1位に君臨している。
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