長谷部を欠くフランクフルトは不調
“成功体験”を掴めるか。2017年5月27日のDFBポカール決勝、ボルシア・ドルトムントはベルリンでアイントラハト・フランクフルトと戦う。オリンピア・シュタディオンでの一発勝負。長かった今季も、ようやく最終戦だ。
22日に行われたU-19ブンデスリーガの決勝戦では、U-19チームがU-19バイエルン・ミュンヘンに勝利したドルトムント。120分間で互いにゴールを譲らず、PK戦の末に宿敵を退けた“弟たち”に続いて、是が非でもタイトルを掴みに行きたいところだ。
そんなライバルとの死闘を制した弟分とは違って、兄貴分が戦う決勝の対戦相手はフランクフルト。もちろん一発勝負なので油断はできない。しかしフランクフルトは長谷部誠を負傷で欠いてから、前半戦のような好調を維持できなくなった。ニコ・コバチ監督の率いるチームで、リベロという特殊なポジションをこなせるのは、どうやら長谷部しかいないようだ。
前半戦を6位で折り返したフランクフルトは、結局11位でシーズンを終えることになった。5月に入ってから、最後の3試合は1分2敗。第33節マインツ戦では2点差をひっくり返されるなど、シーズン終盤の調子は決して良くはない。バイエルンと比べると、どうしても与し易いと言えるだろう。トーマス・トゥヘル監督やエースFWピエール=エメリク・オーバメヤンの去就がメディアを賑わせているが、そんな喧騒をよそに、勝ち切ってゴールドの杯を掲げたいところだ。
撃ち合いを制した最終節ブレーメン戦の後で、香川真司は意気込んだ。
「週明けからまたトレーニングがあるので、その頃にはまた違うモードになっていると思う。まだバカンスは始まってないので、必ず優勝できるように、頑張っていきたいと思います」