それでも前線のタレントは脅威
ただ、チーム自体はしっかりと仕上げてきている。第2戦の南アフリカ戦では、マンドラゴラを軸に高い位置からのボール奪取と速攻で相手を攻め、2-0で勝利した。
点を奪ったのは、セリエBアスコリで活躍しユベントスの保有選手であるリッカルド・オルソリーニとアンドレア・ファビッリのコンビだ。
オルソリーニはアスコリの下部組織が輩出したテクニックのあるサイドアタッカーで、その才能を見込んだユベントスが今年1月にパスを買った。スピードに乗ってスペースをつき、技術とアイディアを駆使してマークを外すカットインが最大の売り物で、左利きながら右足のキックも精度が高い。南アフリカ戦ではそのカットインからPKを奪い、それを自ら決めた。
右でも左でも高いレベルで活躍できるが、得意なのはやはりカットインを活かせる右サイド。U-20代表でもこのポジションで、左を務めるジェノアの下部組織出身のパオロ・ギリオーネ(現在の所属はSPAL)と共にスピードに乗ってサイドを破るのがイタリアの攻撃の柱だ。
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