原輝綺【写真:Getty Images】
U-20日本代表は27日、U-20ワールドカップ(W杯)・グループD第3節でU-20イタリア代表と対戦する。MF原輝綺は、チームとしての守備で相手の攻撃を封じるつもりだ。
イタリア戦では最低でも引き分け、できれば勝利を収めたい日本。ボランチでの先発が見込まれる原は、特に相手FWリッカルド・オルソリーニを警戒している。「(左サイドバックで先発予定の)杉岡(大輝)とは長くやっているので、2人で何かするというよりもいつも通りという感じ。相手の7番(オルソリーニ)がうまいので、そこは2人で潰せばいいかなと思います」と語った。
オルソリーニはオランダ代表FWアリエン・ロッベンと比較されるイタリアのスター候補だ。原はイタリアの攻撃を止めるイメージができているようで、「基本的には縦を切ってもらって、中に入ってきたところを自分がガッツリいければいいかなと思う。わざと中を空けておいて、行かないようなフリをしておいて、きた瞬間にいければ」とプランを語った。
さらに原は、「1人じゃ取れない場面も出てくるので、ウルグアイ戦みたいに自分がいってミスを誘って次のやつでもいいし、1人いってもらって自分が奪ってもいいし…、結局取れればいいと思っている。そういう意味で、自分がきっかけをつくれればいいかなと思います」とチームでの守備を強調した。
引き分けて勝ち点1を獲得してもグループ突破の可能性はある。まずは負けないことという意識はあるようで同選手は、「勝てれば一番良い」と前置きしつつ、「あまり勝ちに行くよりは、まず失点しないで負けないということをベースに置きながら。明日はそういったメンタルで戦った方がいいのかなと思う。攻め急いでカウンターっていうのがドツボと思うので、そういうのはしっかりピッチ内で判断しながらやっていきたい」と語っている。
ボランチのパートナーである市丸瑞希との関係性も良い。原は「結構しゃべりますけど、あまりサッカーの話はしないので」と笑顔。「ピッチ上では、勝手にって言ったら変ですけど、タイプが分かれるし、バランスが良いと思うので、自然にできているかなと思う。ボランチで2人とも落ちるよりも、自分が落ちてというのはマル君も分かっているし、マル君もそう言ってくれているので。そういう関係をうまく生かして、2人で相手を見ながら試合をコントロールできたらいいかなと思う」と話した。
(取材:元川悦子【水原】、文・構成:編集部)
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