痛恨の2失点。後半のいい流れも生かせず
そこに追い打ちをかけたのが、前半38分のウルグアイの先制点だ。相手ボランチ・バルベルデ(16番)のロングパスに反応した右サイドバックのロドリゲス(4番)に舩木翔(C大阪)が一発で裏を取られてしまい、中山雄太(柏)のスライディングも不発。最終的にニコラス・スキアパカッセ(9番)に中央を割られてゴールを許してしまった。
「翔と雄太くんが2人で行って取り切れればよかったけど、自分ももうちょっとボールサイドに寄ってカバーのポジションを取っておけば、シュートブロックもより近くにいけて体に当てることができたのかなと思います」と冨安健洋(福岡)悔しがったが、前半の失点というのは非常に痛かった。
「このままでは終われない」と久保を筆頭に奮起し、後半に巻き返しを図った日本。その思惑通り、リズムが劇的に改善され、後半開始10分には相手ミスパスを高い位置で奪って市丸が決定的シュート。これを相手GKが弾いたところに久保が飛び込みヘッド。どちらも普通の相手だったら決まっている決定機だったが、ウルグアイ相手では枠を外れてしまう。
続く13分の久保の反転シュートの場面もGKに弾かれ、詰めた堂安のヘッドも決まらなかった。「どれだけボールを回しても最後に決めなければ意味がない」と背番号7も悔しさをむき出しにしたが、その決定力の差が優勝候補との違いというしかなかった。
日本は最後まで決め手を欠き、逆に後半アディショナルタイムにワンチャンスから左サイドバック・マティアス・オリヴェイラ(5番)に追加点を許し、0-2の手痛い敗戦を喫することになった。0-1のままなら2試合合計得失点差はプラスマイナスゼロだったが、この1失点によってダメージが広がった。27日のグループステージ最終戦・イタリア戦に引き分けたとしても2位浮上は叶わず、3位に回った場合も他チームとの比較でこの得失点差が足かせになりかねない。日本が窮地に追い込まれたのは紛れもない事実なのだ。