数少ないチャンスで小川と堂安にかかる期待。久保の働きも鍵に
そのうえで、数少ない攻撃チャンスをモノにすることが大切。小川と堂安の両エースに2試合連続ゴールの期待がかかるのは当然だろう。「2戦連発というより、チームが勝てるプレーを大事に考えてやりたい」と堂安は慎重な物言いをしていたが、背番号7がここぞという場面で決定力の高さを発揮できるのは今季のガンバ大阪でも実証済み。対峙する相手が違えども、伸び盛りのアタッカーなら明確な結果を残すことが十分可能。ここでスターの座にのし上がってくれれば理想的だ。
南アフリカ戦に続いてジョーカー起用が予想される15歳の久保も、リズムをガラリと変える鋭い動きを披露してくれるはずだ。
「U-20W杯に呼ばれて、非常にレベルの高い国々と戦いにきてるんで、レベルが高い方がより緊張感も増しますし、その相手に結果を残すことで自分たちのレベルアップにもつながる。非常に楽しみです。ゴールは毎試合狙ってます」と彼自身も内に秘めた野心を吐露していた。
内山監督も「ウルグアイと言えども、100%攻撃が成功することはない。必ずミスは起きるんで、そこでいかに攻撃に結びつけてフィニッシュまでいけるかが1つの大きなポイントになってくる」とスキを突く頭脳的な戦いを選手たちに求めていた。それを最も得意とするのが久保である。
この若武者が南米王者をいかにして攻略し、ゴールに直結する仕事を見せるのか。そこにも大いに注目したいものだ。
いずれにせよ、日本はウルグアイから勝ち点1以上を確保することが先決。黒星という最悪のシナリオを避けるべく、慎重かつ大胆な試合運びをしてほしい。
(取材・文:元川悦子【水原】)
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