市丸のスタメン抜擢は確実。原とコンビ結成へ
イングランド、アルゼンチンと同居するホスト国・韓国、メキシコとドイツと同組のベネズエラがそれぞれ開幕2連勝を飾り、早くも16強進出を果たすなど、やや意外な展開が続いている2017年U-17W杯(韓国)。21日の初戦・南アフリカ戦に2-1で勝利した日本も目下D組首位で、24日の第2戦・ウルグアイ戦で連勝すれば、決勝トーナメント行きが決まる。
初戦でイタリアを下した南米王者は非常に手ごわいが、内山篤監督も「やはり前評判は覆さないといけない」と強調。日本は格上と見られる相手に対し、積極果敢に勝ち点3を取りにいくつもりだ。
グループ最大の難敵と見られるウルグアイ戦を翌日に控え、U-20日本代表は水原総合競技場で1時間半の最終調整を行った。前日はグラウンドに姿を現さなかった小川航基(磐田)、久保建英(FC東京U-18)らも全員登場したが、南アフリカ戦に先発フル出場した板倉滉(川崎F)が左ふくらはぎの軽度の肉離れで別メニュー調整を強いられ、次戦欠場が濃厚になった。そこで指揮官がボランチをどうするかが大いに注目された。
戦術練習とセットプレーの確認で主力組に入ったのは、GK小島亨介(早稲田大)、DF(右から)藤谷壮(神戸)、冨安健洋(福岡)、中山雄太(柏)、舩木翔(C大阪)、ボランチ・市丸瑞希(G大阪)、原輝綺(新潟)、右MF堂安律(G大阪)、左MF三好康児(川崎F)、FW小川、岩崎悠人(京都)という顔ぶれだった。
「相手の守備が強固なんで、ボールを動かすテンポというのは我々の攻撃の生命線になってくる。一番時間とテンポをもたらせるのが市丸」と内山監督も話しており、まず市丸のスタメン抜擢は確実だ。
攻撃的ボランチの彼と組ませるのなら、やはり守れる原が最適だろう。「ある意味、攻撃はマルくん(市丸)に任せていいのかなと。攻撃の時は彼に前で伸び伸びとやってもらって、自分は気を使いながら後ろでカウンターをつぶしたりすることを意識したい」と本人も役割を明確にイメージしている様子だった。