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バルサ戦の乾貴士に現地紙の称賛相次ぐ。「最高の舞台で活躍」「ファンに夢を見させた」

text by 編集部 photo by Getty Images

乾貴士
エイバルの乾貴士【写真:Getty Images】

 スペイン・リーガエスパニョーラ1部のエイバルに所属するMF乾貴士は、現地時間21日に行われたリーガ第38節のバルセロナ戦で2ゴールを挙げる活躍を見せた。スペインの複数メディアが特集記事を組み、乾の衝撃的なパフォーマンスを称えている。

 今季最終節となるバルサ戦に先発した乾は、前半7分に右からのクロスに左足で合わせて先制ゴールを記録。61分にも同様の形から強烈なシュートを叩き込んでリードを2点に広げた。

 そこからバルサに4点を奪われて敗れる結果に終わったとはいえ、乾の活躍は大きなインパクトをもたらした。日本人選手が公式戦でバルサからゴールを奪うだけでも史上初めてのことだが、バルサの本拠地カンプ・ノウでの2得点。しかも、バルサにとっては逆転優勝を狙うため勝つしかないという重要な一戦でのゴールだった。

 22日付のスペイン紙『マルカ』は「乾の最高の夜」とのタイトルでこの日の活躍について詳報。「エイバルの選手として最も輝かしいパフォーマンスのひとつを披露するために最高の舞台を選んだ」「今季は得点力不足を指摘され続けてきたが、批判を見返し、ファンにカンプ・ノウでの勝利という夢を見させることができた」と称えた。

 乾にとってはリーガ1部で55試合に出場して初の1試合2得点。日本人選手がリーガで1試合2得点を記録したのは、バジャドリーでプレーした城彰二氏(オビエド戦で2得点)が過去唯一の例であり、17年ぶりであることも紹介されている。

『ムンド・デポルティーボ』は、日本や他国での報道を紹介する形で乾の引き起こした衝撃について伝えた。「バルサにもう少しで恥をかかせるところだったサムライ」「2ゴールで新たな歴史を作り出した」「ゴールを決めるため完璧なポジションにいた」などの報道が引用されている。

【了】

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