日本では貴重な長身ボランチ。大化けの期待も
所属する川崎フロンターレでも、プロ2年目の昨季から徐々に出場機会を増やしている。風間八宏前監督も、鬼木達監督も、板倉を起用するのは中盤だ。日本では珍しいセンターバッククラスの長身ボランチは、U-20W杯を経て大化けするかもしれない。
昨年のAFC U-19選手権(U-20W杯アジア最終予選)でも日本代表メンバーに入っていた板倉だったが、出場機会は準決勝ベトナム戦のわずか1試合のみ。チームはアジアの頂点に立ったが、個人的には悔しさの残る大会だった。
「本当に試合に出たいという思いが強かった。最終予選は全然試合に出られなかったので、試合に出たいという思いは強く持っていました。ただ今回来られていないメンバーもいる中で、しっかりその人たちの分まで頑張らなければいけないと思う。次に切り替えてまた頑張りたい」
ひとまず1勝を挙げたものの、次にそびえ立つウルグアイやイタリアの壁はさらに高い。個人でも組織でも、日本の数段上のレベルにある相手と戦わなければならない。だが、勝機は確実にある。世界を知り、世界クラスの体格を備えたボランチ・板倉が日本の中盤のキーマンになっていくかもしれない。
(取材・文:舩木渉【水原】)
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