ボルシア・ドルトムントのピエール・エメリク=オーバメヤン【写真:Getty Images】
ドイツ・ブンデスリーガの最終節となる第34節が現地時間の20日に行われ、ボルシア・ドルトムントはブレーメンに4-3の勝利を収めた。2得点を記録したドルトムントのFWピエール=エメリク・オーバメヤンは、自身初となる得点王のタイトルを獲得している。クラブ公式サイトなどが同選手の試合後のコメントを伝えた。
試合前の時点では、バイエルン・ミュンヘンのFWロベルト・レバンドフスキに1点差でリードされていたオーバメヤンだが、最終節の2ゴールで逆転。最後は終了間際にPKでの決勝点を奪い、ドルトムントの3位フィニッシュとともに自身の単独得点王も確定させた。
ドルトムントは2-3と逆転されたあと、75分に1本目のPKを獲得。レバンドフスキと並ぶ30点目を決めていたオーバメヤンが蹴れば単独首位に立つチャンスだったが、オーバメヤンではなくマルコ・ロイスが蹴って成功させた。
「チームがゴールを決めることが何よりも大事だった。自分のゴール数よりもチームのことを考えたんだ。マルコはスペシャリストだからね」とオーバメヤンは1本目のPKを蹴らなかったことについてコメント。「2本目は、彼(ロイス)から『蹴りたいならおまえが蹴れ』と言われて、責任を引き受けたんだ」
オーバメヤンは今季開幕戦でPKを決めたあと、ブンデスリーガで2本、チャンピオンズリーグで1本の計3本連続で失敗していた。だが、「とにかく決めることだけを考えた。決めれば得点王はほぼ確実だったから、すごく集中できていたよ」と述べ、嫌なイメージに惑わされることはなかったと主張した。
試合後には、オーバメヤンの目には涙が浮かんでいたような様子もあった。中国からの巨額のオファーを受けていることなども報じられ、今季限りでドルトムントを去るのではないかという憶測もある。だがドイツ『スカイ』のインタビューに対し、オーバメヤンは「別れの涙ではなく喜びの涙」だと話している。
【了】