バルサ・デュオが証明した自信。初戦快勝で一気にヒートアップも
U-20韓国代表の3点目を決めたペク・スンホ【写真:Getty Images】
そんな2人は大会前から「優勝が目標」と公に語っていた。練習試合で連敗が続き、守備組織力の問題が指摘され続けても、2人の姿勢がぶれることはなかった。
15日にパジュサッカー代表トレーニングセンターで行われた背番号発表会でも、イ・スンウは「調子は万全だ。本大会でファンが満足いくような内容をみせるだけ。とにかくゴールを決めたい」と貪欲さを隠さなかった。
ペク・スンホも「監督はベスト4と言っているが、選手たちは優勝が目標と話している」と自信満々な表情で話した。「髪の毛を短く刈って、大会期間最後まで散髪に行くことがないようにしたい」と余裕のあふれるコメントもあった。
その余裕はギニア戦で最高の結果という形としてあらわれた。シン・テヨン監督が「映像が少なく、未知の世界に近い。そういう意味で一番手ごわい相手」と語っていたギニア相手に次々とゴールを決め、大勝を収めた意義は大きい。
その勝利の中心にバルサ・デュオがいたことは特筆すべきであろう。イ・スンウは自らのゴールだけでなく、後半31分のイム・ミンヒョク(FCソウル)のゴールの場面で鮮やかなスルーパスを通し、1ゴール1アシストと大活躍。記録だけではなく、前線で活発に動きながら積極的にチャンスメイクした姿も称賛に値するものだった。
ペク・スンホも後半36分、ファンタスティックなゴールを決め、ギニアにとどめを刺した。2人とも自信を結果で証明した。
また、2人の活躍が導いたこの勝利で韓国国内でのU-20W杯への興味はより一層増すだろう。勝利直後に韓国最大のポータルウェブサイト『NAVER』に掲げられた記事のコメント数はすでに1000件を超えた。ぬるかった大会への熱量がイ・スンウとペク・スンホの活躍で一気にヒートアップしてきそうだ。
(取材・文:キム・ドンヒョン)
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