日本の南ア対策は? カウンターは要警戒
おそらく日本は自分たちがボールを支配して、相手のカウンターに備える戦い方をイメージしていたはずだ。キャプテンの坂井大将は南アフリカの印象について「意外性のあるチーム」と語っていたが、実際に試合が始まってから見せる彼らの戦い方に面食らって手痛い一発を食らってもおかしくない。
アンドリュー記者は「ボールを素早く動かしてくる日本のようなスタイルは苦手」と南アフリカの弱点についても述べた。つまり、日本に長い時間ボールを持たせたくない南アフリカとしては、同じようにボール支配率を高めようとしてくるのではないだろうか。
日本は自分たちでボールを握ったうえで、両サイドを大きく使ったり、相手の最終ラインの裏を狙ったりする形を練習の中でチームに落とし込んできた。左サイドの三好康児童や右サイドの堂安律、あるいはサブから出番をうかがうことになるであろう遠藤渓太らが積極的に裏のスペースを狙い、ゴール前に速くて鋭いクロスを送る。
ここで注意しなければならないのがカウンターだ。日本は攻撃時にボランチ2人のうち1人がペナルティエリア近くまで上がる形を試していた。アンドリュー記者は「南アフリカにはスピードのあるFWがいて、速い攻撃を得意としている。中盤より前では相手に大きなダメージを与えることができる」と語っており、前がかりになったところでカウンターを食らえば、ひとたまりもない。