「どちらがボールを支配するかが勝敗の大きな分かれ目に」
日本にとって10年ぶりとなるU-20W杯の初戦が21日に行われる。対戦相手は南アフリカ。この試合に勝つか負けるかで、その後の戦い方が大きく変わってくる重要な一戦となる。
17日から韓国入りしているU-20日本代表は、19日と20日の練習で戦術の確認に時間を割いてきた。前日記者会見で内山篤監督が「身体能力非常に高いということ、あとは前線のタレント含めて非常にスピード感がある。常にそういう部分をケアしながら、当然スペースを与えてピッチが広くなると厳しくなってしまうので、従来通りコンパクトにどれだけ粘り強く戦えるか」と、南アフリカの印象について語っていた。
映像などで相手の戦術を確認しているという選手たちもほぼ同様の見解を示している。DF舩木翔は「サイドからごりごりきて、えぐってクロスからとか、結構足もとの技術もありますし、自分たちが経験したことのないところに足が伸びてくる」と、アフリカ人特有の身体能力の高さや強引さを警戒していた。
GK波多野豪も「スピードやカウンターは速い」と指摘する。だが、U-20南アフリカ代表を知る現地メディアは少し違った見方をしていた。
南アフリカのテレビ局『SuperSport』のルワジ・アンドリュー記者に話しを聞くと、「南アフリカは自信を持ってボールを持つことができる」と切り出した。
「日本はボールをスピーディに動かして、攻守の切り替えも速い。ただ南アフリカもボールポゼッションを高めて攻撃できる。どちらがボールを支配するかが勝敗の大きな分かれ目になるのではないだろうか」