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日本代表 7年前

【U20】競争より団結。日本のGK小島・山口・波多野。守護神たちの決意

text by 舩木渉 photo by Getty Images, Wataru Funaki

「自分のセーブで流れを変える」(小島)

 後藤ら上級生が卒業し、満を持して早稲田大の正GKを任されることになるはずだった矢先の4月中旬、小島は練習中に足首を負傷してしまう。「開幕前だったのですごくショックだった」というが、幸いにも重傷ではなく、U-20W杯に向けて調整を続けてきた。すでにコンディションは100%に近いという。

 いよいよ迎えるW杯。U-20世代の選手たちにとっては初めての世界の舞台だ。小島は語る。

「U-17代表のときからゴールマウスを守らせていただいて、自分の力がどれだけ勝敗を左右するか、この2年間で経験してきました。自分の調子で試合に勝てることは間違いなくあると思いますし、ピンチは絶対あるので、それをしっかり止め切って、チームの勝利に貢献するところを一番意識してやっていきたい」

 アジアの国々とは経験も実力も違うチームを相手に戦わなければならない。それゆえにGKの活躍がクローズアップされることは多くなるだろう。小島は自らのプレーで「流れを変える」と意気込む。

「ピンチは最終予選に比べて間違いなく増えるので、自分のセーブで流れを変えることがすごく大事になってくると思う。自分の落ち着きぶりでチームにも落ち着いた雰囲気をもたらすのもGKとしては大事な部分なので、自分の力でチームの雰囲気を変えるところを意識したいと思います」

 小島は早生まれのためU-20日本代表に入っているが、学年で考えればチーム最年長ということになる。キャプテンではないものの精神的なリーダーとしての自覚も芽生えている。

「試合の中でうまくいっていない選手は後ろから見ていて分かるので、そういった選手のメンタルをコントロールするのは、自分の役割として間違いなく重要になる。そこは試合の中でしっかり全体を見ながらやっていきたい」

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