「我々はサプライズを起こす」…初戦勝利なら決勝T進出の可能性も?
現U-20代表メンバーを見てみると、強豪ハノイFCから最多の6人が選出。注目選手は、既に同クラブのトップチームでもスタメンの座を確固たるものにした20歳のMFグエン・クアン・ハイ。16歳の頃から飛び級でU-19代表に選ばれており、国際大会の経験も豊富な頼れるキャプテンだ。
それ以外では、ベトナムサッカー選手才能開発投資ファンド(PVF)アカデミー出身のFWハー・ドゥック・チンとMFホー・ミン・ジー。ベトテルFCが誇るユーティリティプレーヤーのDFグエン・チョン・ダイといったところが注目株。
このうち、ハー・ドゥック・チンは今季移籍したSHBダナンで大ブレイク。大会前に行われたU-20アルゼンチン代表との親善試合でも途中出場からゴールを決めている。“棒の足”と揶揄されたかつての面影はなく、英雄レ・コン・ビン以来となる本格派ストライカーとしてA代表入りが待たれる逸材だ。
U-20ベトナム代表は、今大会のグループEで優勝候補のフランス(出場回数6回)、ニュージーランド(同5回)、ホンジュラス(同7回)と対戦する。初出場のベトナムは同グループで最も評価が低いが、初戦のニュージーランド戦で勝ち点3を奪うことができれば決勝トーナメント進出の可能性は大きく広がる。
ホアン・アイン・トゥアン監督は、「サッカーでは何が起こるかわからない。我々は今大会でサプライズを起こすつもりだ」と自信をのぞかせている。
(取材・文:宇佐美淳【ホーチミン】)
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