大事な初戦、カギになるのはサイドの攻防
U-20日本代表は、21日に迎える南アフリカとのU-20W杯グループステージ初戦に向けて調整を続けている。
決勝トーナメント進出のため、グループステージ3試合の中で最も重要とされるのが初戦。この試合に勝ち切れるか否かで、その後の戦い方や精神状態など、様々な要素が変化する。とにかく是が非でも勝利しなければいけないのが南アフリカ戦だ。
一方で、南アフリカは最も読めない相手でもある。日本と同じグループのウルグアイは同世代の南米王者というわかいやすい指標があり、イタリアはセリエBでプレーする選手が大半ということを考えれば、ある程度レベル感は掴みやすい。
今年のU-20アフリカ選手権で4位に入り、U-20W杯の出場権を獲得した南アフリカ代表の選手たちは国内組が大半を占める。ヨーロッパでプレーしている選手もわずかにいるが、ほとんど情報がないのが実情だろう。
それでもU-20日本代表の選手たちは南アフリカ代表の試合映像などを見てイメージを膨らませている。DF舩木翔は、初戦の対戦相手の印象について「サイドからゴリゴリきて、えぐってクロスからとか、結構足元の技術もありますし、自分たちが経験したことのないところに足が伸びてくると思う」と語る。
サイドの攻防が重要になれば、舩木自身が21日の初戦でキープレーヤーになるかもしれない。決戦の地・韓国入りの直前に行われたU-20ホンジュラス代表との練習試合で2失点を喫した守備の改善が求められる中、プロ1年目の左のスペシャリストは南アフリカ戦に向けて闘志を燃やす。
「(南アフリカ代表には)サイドに絶対速い選手がいます。自分はあまり速くないし、守備も全然強くないんですけど、やっぱり自分のサイドをやられないこと。クロスからの得点とかの形も持っていると思うので、ワンツーの対応だったりとか、自分が相手を止めることができれば、チームも乗ってくると思う」