韓国協会会長の持論。東アジア4ヶ国によるW杯共催構想
大韓サッカー協会(KFA)の会長で、国際サッカー連盟(FIFA)の理事にも就任したばかりの鄭夢奎(チョン・モンギュ)氏が、2030年の第24回FIFAワールドカップを韓国、日本、中国、北朝鮮の4ヶ国による共催で開催したい意向をあらためて示した。
韓国紙『コリア・ヘラルド』などの報道によると、U-20韓国代表と同セネガル代表が高陽総合運動場で対戦した14日の国際親善試合を視察した鄭会長は、今年3月に突然表明した東アジアの4ヶ国による共催構想に再び言及。それぞれの国が緊密に話し合えば、誘致できる可能性は高いとする持論を展開したという。
FIFAは今年1月、2026年の第23回大会から、ワールドカップの出場国数を現行の「32」から「48」に拡大することを正式に決定。3ヶ国ずつの16グループに分かれて1次リーグを戦い、上位2位までの計32ヶ国がノックアウト方式による決勝トーナメントに臨む大会方式が採られることも決まっている。
今月9日にバーレーンの首都マナーマで開催されたFIFA理事会では、2026年大会における大陸別の出場枠拡大案も承認された。アジアは現行の「4.5枠」から「8枠」への拡大が確約され、続く2030年大会でもこの数字が踏襲される見通しになっている。
他の大陸の出場枠はヨーロッパが「13」から「16」、南米が「4.5」から「6」、アフリカが「5」から「9」、北中米カリブ海が「3.5」から「6」、オセアニアが「0.5」から「1」へそれぞれ拡大。残り2枠はヨーロッパを除く5大陸に、開催国が所属する大陸の1チームを合わせた6チームによるプレーオフで争われる。
必然的に本大会における総試合数も、現行の「64」から「80」に増える。開催スタジアムの収容人員やインフラ設備などの規格が厳格に定められていることから、2026年以降のワールドカップに関して、FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長は複数国による共同開催を奨励する意向を示していた。