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レアルを盤石にするトリオはBBCではなく。攻守に芯通す3人、洗練された連係【西部の目】

シリーズ:西部の目 text by 西部謙司 photo by Getty Images

1点差に迫ったセビージャ。わからなくなったはずの試合だったが…

レアル・マドリーのジネディーヌ・ジダン監督
レアル・マドリーのジネディーヌ・ジダン監督【写真:Getty Images】

 セビージャにしてみれば油断である。サンディアゴ・ベルナベウでレアルと対戦するのに油断していたという事実は、多くのセビージャファンを脱力させたに違いない。20分にはマルセドのクロスをヨベティッチが合わせたがポスト。さらにヨベティッチがカットインからシュートするがGKナバスが防ぐ。

 セビージャのエンジンがかかってきたかと思われた23分、レアルの2点目が入る。クラネビッテルが背後から忍び寄ってきたアセンシオにボールを盗まれたのがきっかけだ。そのまま攻め込んだレアルはハメス・ロドリゲスのシュートをGKリコが弾いたところにロナウド、何の障害もなく決めた。

 後半から3バックにして2点を追うセビージャは、49分のヨベティッチのゴールで1点差に詰めた。セビージャらしい流れるようなパスワークから、ヨベティッチが右足のインサイドで少しカーブのかかった低いシュートをファーポストへ決める。足の振りが小さいわりにボールに力があったのは、カカトに近い反発力のある部分で蹴ったからだろう。

 これで試合はわからなくなった。60分にジダン監督が動く、ハメスとモラタに代えてカゼミーロとルーカス・バスケスの2枚替え。さらにコバチッチ→モドリッチ。これでレアルのMFはカゼミーロ、クロース、モドリッチのレギュラー3枚が揃う。これでわからないはずの試合の先が見えてしまった。

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