ミスがらみの2失点。交代選手の躍動でなんとか逆転
18分のホンジュラスの同点弾は、日本の左CKのクリアボールを一気につながれ、18番のプエルトの一瞬のスピードを止められず、最終的に20番のアルバレスに中央から決められる形。32分に生まれたホンジュラスの2点目も原がボールを失ったのが発端。そこからパス回しをされた挙句、19番のマルチネスに寄せにいった冨安が奪いきれず。スルーパスを出され、中山もプエルトの背後への飛び出しに反応できずに、アッサリと決められてしまった。
「アジアで無失点と言っても、やられていてもおかしくないシーンはたくさんあった。今回は2失点目もそうだけど、ミスを得点に結びつけられている。これが本大会でなくてよかったし、生かしていくしかない」と中山も神妙な面持ちで語っていた。
彼や冨安、原といった最終予選で抜群の安定感を見せた守備陣が落ち着きを取り戻さない限り、ホンジュラス以上の身体能力を備えた南アフリカ戦は厳しくなる。短期間での修正が絶対に必要だ。
前半は1-2とまさかのビハインドで終えた日本だが、後半から原に代えて市丸瑞希(G大阪)を投入。それで流れが変わり、開始早々にラッキーなPKから坂井がゴールを挙げ、再び試合を振り出しに戻す。そして内山監督は後半15分が過ぎたところで5人を交代。久保もようやくピッチに立った。
チーム最年少アタッカーは出場する否や攻撃にスイッチを入れる。左に回った初瀬とのワンツーを仕掛け、初瀬がゴール前に侵入した堂安にパス。最終予選MVPがシュートを放ち、左CKを獲得した。これを遠藤渓太(横浜FM)が蹴り、中央にフリーで飛び込んだのが長身DF板倉滉(川崎F)。久保を筆頭に交代選手たちが着実に結果を出し、日本は3-2と逆転する。相手が疲労困憊で動けなくなったことも幸いして、そのまま勝利を飾ることができた。