アウェイ戦についての情報共有。JリーグとJFAのサポート
アントラーズは広州恒大、フロンターレはムアントン・ユナイテッドFC、レッズはグループHを2位で通過した済州ユナイテッドFC(韓国)とそれぞれ対峙。初戦をいずれもアウェイで戦う。
180分間での戦いをにらみ、ここから先はアウェイゴールも重要になる。もうひとつ、ラウンド16で日本勢対決を回避できたことで生じるメリットを、フロンターレの中村はユニークな視点から説明する。
「Jリーグだと僕たちに対してやり方を変えてくるチームが多いなかで、アジアとの戦いとなると、僕たちのことを知らない分、相手は相手のスタイルで戦いたがる。広州恒大も水原三星もそうでしたし、その意味ではやりやすさというものも多少は感じていました。もちろんスピードや身体能力、パワーというものを前線の選手たちはもっていたし、本当にやるか、やられるかの世界ではありましたけど」
広州恒大とのアウェイ戦で試合終了間際に追いつくなど、引き分けを重ねながらも首の皮一枚で可能性を紡ぎ続け、チーム力があがってくるのを待った中村の言葉だからこそ説得力がある。
加えて、グループリーグで広州恒大、ムアントン・ユナイテッドFC、済州ユナイテッドFCと対戦したときのデータが、アウェイの環境などのハード面を含めて、これからの戦いで共有されることになる。
日本勢が準々決勝に進み、どちらかが必ず勝ち上がってくる中国勢と対峙するときも然り。こうした点はJリーグと日本サッカー協会がサポートチームを組み、しっかりとフォローしている。
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