リバプール地元紙には楽観的ともとれる特集記事も
先月23日、ホームでのクリスタル・パレス戦で痛恨の黒星を喫したかと思えば、次節のワトフォード戦では辛勝して勝ち点3をもぎ取ることに成功した。しかし7日に行われたサウサンプトンとの一戦はまるでいいところなく0-0のドローで終了し、なかなかライバルたちを引き離すことができないのだ。
そんな予断を許さない状況にもかかわらず、地元紙のリバプール・エコーは11日の電子版にて「リバプールがCLに戻った際に再会できる選手たち」と題した特集を組んでいる。
バルセロナのルイス・スアレスやハビエル・マスケラーノを筆頭に、フェイエノールに所属するディルク・カイトやブラッド・ジョーンズ、コロ・トゥーレ(セルティック)、セバスチャン・コアテス(スポルティング・リスボン)、さらにはレンタルで半年しかいなかったヌリ・サヒン(ドルトムント)やマリオ・バロテッリ(ニース)まで、以前クラブでプレーしていて現在は欧州の他クラブに所属している、来季CL出場の可能性が高い選手たちを紹介したのである。
あたかも、すでにCLへの出場権を獲得したかのような記事に違和感を覚えたのは筆者だけではないはずだ。さらに、次節対戦するウェストハムは近年、この名門クラブにめっぽう強い。2014/15シーズンからのFA杯を含んだ7試合で4勝2分1敗、昨季はリーグ戦でダブルを達成するなど、ハマーズに分がある。
実際のリバプールサポーターたちはどう感じているのだろう。レッズファンである友人2人に電話取材をしてみた。すると一人は「デンジャラスな状況だ」と答えた一方、もう一人は「絶対に来季はCLに出場している」と信じて疑わない様子だった。
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