リーグ戦では主力を温存。疲労の心配は少なく
さてユーベだが、リーグ戦では2戦連続のドローを喫してしまった。6日は、モナコ戦の1stレグから中2日でトリノとダービーマッチをやるというハードな日程。そして1-1に終わり、リーグ戦では実に33試合連続となっていたユベントス・スタジアムでの連勝記録がストップしてしまった。
しかもトリノは、かなり微妙な判定により退場者を出している。温存していたゴンサロ・イグアインを途中出場させ、彼のゴールでやっとドローに持ち込んだ試合で、内容を見ればユーベが負ける可能性も十分に高かった試合だ。
しかしこれは、コンディション面の不安を意味するものではない。むしろ逆だ。アッレグリ監督は、1stレグのスタメンから実に8人を入れ替えてトリノに挑んでいたからだ。
左サイドで献身的な上下動を務めるマリオ・マンジュキッチは先発させたが、本職のセンターフォワードに戻して守備のタスクを軽減させている。2stレグをにらみ、選手のコンディショニングをきっちりと測っていた様子が窺い知れる。この状態で、激しいトリノダービーをむしろ良くドローでまとめられたものだ。
ともかく、ユーベの主力が疲れを残して2ndレグに臨む、ということはなさそうである。だが、若い選手を揃えて勢いのあるモナコから完全に逃げ切るということはできるのだろうか。その意味においては、1stレグでも若干の不安を覗かせていた。