あまりに大きい2点リード。1stレグで築かれた数字以上のマージン
1stレグでユベントスは優位に立った。アウェイで相手にゴールを許さず、2点を奪ったというアドバンテージは大きい。モナコが90分間で逆転の決勝進出を狙うには、この2ndレグで3ゴール差をつけなければならず、延長戦に持ち込むにしても失点を許さずに2点を奪わなければならないわけだ。
ただ果たしてそれが、守備の堅いユーベに対して可能なのか。1stレグではジャンルイジ・ブッフォンのファインセーブに少なくとも2度助けられたシーンは確かにあった。だが、14本あったモナコのシュートのほとんどは、組織守備でコースを切られた末に打たされたものだ。攻撃でもユーベはあっさり敵の弱点を突いた。
選手個々の力量と経験値、またチームとしての完成度を見せつけたという意味でも、1stレグで築いたマージンは点差以上に大きいものがあったと言える。「ユーベは我われのストロングポイントを全てブロックした。明日結果を出したいと思うなら何かを変えなければならない。さもなくば1stレグの繰り返しになる」。8日の記者会見で、モナコのレオナルド・ジャルディム監督は語った。
しかし、ユーベのマッシミリアーノ・アッレグリ監督は警戒する。「サッカーの試合中には、何が起こるかわからない。相手には若いタレントが揃っているし、集中力を高めて臨まなければならない」。ユーベが足をすくわれるとしたらどういうところか。そこをモナコに付け入られる可能性はあるのか。2ndレグの焦点は、そこにある。