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「最後のサン・シーロ」でトッティに出場機会与えず。ローマ監督に批判集まる

text by 編集部 photo by Getty Images

フランチェスコ・トッティ
ミラン戦に出場しなかったフランチェスコ・トッティ【写真:Getty Images】

 現地時間7日に行われたセリエA第35節のミラン戦で、元イタリア代表FWフランチェスコ・トッティを最後まで出場させない決断をしたことで、ローマのルチアーノ・スパレッティ監督に対して批判の声も上がっている。

 ローマ一筋でプレーし、トップチームで25年目のシーズンを過ごしている40歳のトッティ。本人は明言を避けているものの、今シーズン限りでスパイクを脱ぐことになる可能性が高いとみられている。

 7日のミラン戦は、イタリアを代表するスタジアムであるサン・シーロでの、トッティにとっておそらく最後の試合となった。試合前の選手紹介では、ベンチに入ったトッティの名前が呼ばれたあとアナウンスの進行をしばらく止めるという粋なはからいも行われ、ホームのミランサポーターからも“レジェンド”への盛大な拍手が贈られた。

 だが、スパレッティ監督は試合の最後までトッティをピッチへ送り出すことはなかった。ローマが3-1のリードを奪って残り数分となったところで、3人目の選手交代としてFWエディン・ゼコに替えてDFブルーノ・ペレスが投入されると、ローマサポーターの間には失望の思いが広がったようだ。「最後の無礼。最後の不要な挑発」と伊紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は、スパレッティ監督によるトッティへの“仕打ち”に対するファンの考えを代弁している。

 ツイッターなどSNS上でもスパレッティ監督への批判が殺到したが、指揮官は伊『メディアセット』のインタビューで反論。「立て続けに失点するリスクがあった。3-1の状況でミランは攻め続けていた」と述べ、トッティを投入すべき状況ではなかったと説明した。

「最後の5分間に投入しても彼を愚弄したと言われるではないか。就任当初から言っていることだ。私にトッティの歴史を管理する役割を与えないでほしいと。選手として扱うだけだ」とスパレッティ監督は述べ、トッティを“特別扱い”しないことへの批判はお門違いだと主張している。

【了】

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