上位争い直接対決で先発逃す
ホッフェンハイム戦は交代出場となった香川真司【写真:Getty Images】
なかなかビッグマッチに縁が無い。2017年5月6日のブンデスリーガ第32節、ボルシア・ドルトムントはホームにTSGホッフェンハイムを迎えた。4位と3位の直接対決だ。今シーズン最後のビッグゲームとも言える試合で、しかし香川真司は、ベンチスタートとなった。
来季チャンピオンズリーグ(CL)の本戦出場権も掛かったゲームで、トーマス・トゥヘル監督が選択した布陣は[3-5-2]。最後方はシュメルツァー、ソクラティス、ギンターの3バック。ゲレイロとピシュチェクのウイングバック。中盤はカストロとバイグルのダブルボランチに、トップ下がデンベレ。そしてロイスとオーバメヤンの2トップだ。
守備時にデンベレはルディをぴったりとマークした。19歳のアタッカーは、トゥヘルの忠実な猟犬となり、敵の戦術の肝に食い付いて離れない。ホッフェンハイムは3バックの真ん中のフォクトと、ワンボランチのルディによるビルドアップを特徴とする。フォクトはロイスとオーバメヤンが緩やかにケアしながら、ルディはデンベレがマンツーマンで張り付いた。
ドルトムントは相手のDFラインを同数でハメていくのではなく、後方に人数を残して数的優位を確保しながら、しっかりとした守備網を構築した。やや引き気味のカウンター型だ。ボールを奪えば即座にオーバメヤン、ロイス、デンベレはトップスピードに乗って、飢えた野獣のように駆け出した。