ボルシア・ドルトムントの香川真司【写真:Getty Images】
現地時間6日にブンデスリーガ第32節の試合が行われ、ボルシア・ドルトムントはホッフェンハイムとホームで対戦して2-1の勝利を収めた。ドルトムントの日本代表MF香川真司はベンチスタートとなり、80分からの交代で出場した。
上位争いの直接対決を制したことで、ドルトムントはホッフェンハイムを抜いて3位に浮上。来季チャンピオンズリーグの本戦からの出場権獲得に向けて優位に立った。判定をめぐる問題やPK失敗などもあったが、「内容はさておき今日は勝ったことが大きい」と香川も結果の重要性を強調している。
だが香川自身は、前節ケルン戦につづいての先発出場はならず。バイエルン・ミュンヘン戦なども含めてビッグマッチでの先発落ちが目立つ現状について、「こういう戦いの中で、やっぱり(試合に)出れなくちゃいけないですし。その悔しさももちろんあります」と香川は語る。
3位確保が目標となるリーグ戦の残り2試合に続いて、DFBポカール(ドイツ杯)決勝のフランクフルト戦という大一番も控えている。タイトルの懸かる試合での先発出場を勝ち取るため、トーマス・トゥヘル監督へのアピールを続けていかなければならない。
「結果を残したらたぶん使ってくれるというか、良い雰囲気や結果が出ていた時には使ってくれているというのは感じるので。そういう意味ではこの2週間で、何かしらの結果は求めていかないと。簡単にベンチに座るつもりはないしね。今シーズンを良い形で終えられるように、頑張って、準備して、アピールしていきたいと思います」
今シーズンを終えればドルトムントとの契約が残り1年となる香川は移籍の可能性も取りざたされていたが、クラブ側は契約延長へ前向きな姿勢を見せている。だが本人は「(シーズンが)終わってから、という考えが強いです」と述べ、今季の残り3試合に集中する姿勢を示した。
(取材:本田千尋【ドルトムント】、文・構成:編集部)
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