デン・ボスのサポーター【写真:Getty Images】
オランダ2部リーグの試合で、ピッチ脇に待機していたボールボーイの背後から爆竹などが投げ入れられ、試合が一時中断される事態となった。5日付の『テレグラーフ』などオランダ複数メディアが伝えている。
問題が起こったのは、現地時間5日に開催されたオランダ2部レギュラーシーズン最終節のデン・ボス対ドルトレヒト戦。バックスタンドに陣取ったホームのデン・ボスサポーターは、試合中に発煙筒や爆竹に火をつけ、ピッチ内にも投げ込み始めた。
そのサポーターたちのすぐ前にはボールボーイが座っていたが、背後での壮絶な光景に耐えられずその場を離れてピッチ内へ避難。主審も危険と判断して試合をストップさせた。
ピッチ内に投げ込まれた物が当たったのかどうかは定かではないが、ボールボーイは逃げながら頭も押さえていた。ピッチ内でデン・ボスの主将に肩を抱かれて慰められながら、恐怖に涙を流す様子も見せている。
試合は一時の中断を経て再開され、ホームのデン・ボスが1-0で勝利。なお、この試合にはドルトレヒトに所属する元U-23日本代表DFファン・ウェルメスケルケン・際も出場していた。ドルトレヒトは20チーム中19位でシーズンを終えたものの、3部降格(最下位のみ)は免れている。
先日には日本のJ2でも、ボールボーイが選手から暴力的な対応を受けたほか、別のボールボーイが観客席からアルコール飲料とみられる液体をかけられるという事件があった。試合の運営に協力する若者たちの安全を守るため、万全の対策が練られることが求められる。
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