アルゼンチン代表のリオネル・メッシ【写真:Getty Images】
国際サッカー連盟(FIFA)は5日、アルゼンチン代表のFWリオネル・メッシに対する出場停止処分を撤回する決定が下されたことを発表した。
メッシは3月23日に行われたロシアW杯南米予選のチリ戦で副審に向けて侮辱的な言葉を吐いたとして、FIFAから4試合の出場停止処分を下された。処分は同28日のボリビア戦キックオフのわずか6時間前に発表され、この試合を欠場したことですでに1試合を消化している。
アルゼンチンサッカー協会(AFA)はこの処分を不服として、FIFAに異議申し立てを行っていた。上訴委員会で審議を行ったFIFAは、メッシの行為には問題があったとしながらも、深刻な違反だとして処分を適用するには証拠が不十分だと判断。メッシへの出場停止処分および1万スイスフラン(約114万円)の罰金処分を撤回することを決定した。
W杯南米予選は残り4試合となっている。当初の処分に従えばメッシは最終戦のエクアドル戦(10月10日)まで復帰できないはずだったが、これによりウルグアイ戦(8月31日)、ベネズエラ戦(9月5日)、ペルー戦(10月5日)にも出場可能となる。
アルゼンチンは現在南米予選で5位に位置しており、このままの順位なら大陸間プレーオフを戦わなければならない。メッシを欠いた試合では大きく勝率が落ちるだけに、6位以下に転落しての予選敗退も懸念される状況だったが、処分撤回は12大会連続のW杯出場に向けて大きな後押しとなりそうだ。
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