ジェフユナイテッド千葉の近藤直也【写真:Getty Images for DAZN】
J2のジェフユナイテッド千葉に所属するDF近藤直也は、徳島ヴォルティスとの試合で相手選手に押されるなどの行為を受けたボールボーイに対し、チーム全員のサインを入れたユニフォームを贈ったことを明らかにした。
29日に行われた明治安田生命J2リーグ第10節の試合で、徳島のDF馬渡和彰は前半14分にレッドカードを受けた。タッチラインを割ってスローインとなったボールを渡すのが遅れたボールボーイに対し、渡されたボールを突き返すようにして相手の体に当て、さらに肩を押すという行為によるものだった。
相手選手ではなくスタッフへの違反行為での退場という異例のケースについて、徳島は翌30日にクラブ公式サイトで謝罪。「プロサッカー選手としてあってはならない行為」だとして、馬渡に厳正な処分を科すという意向を岸田一宏代表取締役社長が述べている。
この試合に出場していた近藤は、ニュースサービスサイト『ニューズピックス』で自身のアカウントを通して「プロとしてあってはいけないこと」とコメント。「大好きなサッカーで傷ついてしまったボールボーイの子にジェフとして何かケアをすることができたら」という考えを述べた。
その後、同選手は自身の背番号である「3番」のユニフォームにチーム全員のサインを書き、少年にプレゼントしたことを追記として報告。「僕達にはこれぐらいのことしかできませんが、少しでも喜んでもらえたらという思いです」と記している。
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