広州富力のドラガン・ストイコビッチ監督【写真:Getty Images】
中国スーパーリーグ(CSL)の広州富力を率いるドラガン・ストイコビッチ監督は、かつて指導を受けたアーセン・ヴェンゲル監督のクラブであるアーセナルを“目標”に掲げ、ビッグクラブ構築を目指したいという思いを語った。29日付の韓国ポータルサイト『NAVER』がインタビューを伝えている。
現役時代に名古屋グランパスで活躍し、2008年から13年まで監督も務めた「ピクシー」ことストイコビッチ監督は、2015年夏に広州富力の監督に就任。昨シーズンを6位の成績で終えたあと、今季はチームを首位争いに導いている。
中国でのクラブ作りの目標として見据えているのは、名古屋でともに戦ったヴェンゲル監督のクラブだという。「広州がアーセナルのようなビッグクラブになるのを助けたい。安定した予算の枠組みの中で運営されるクラブだ。中国のサッカーは急速に成長しており、我々もその一部でありたいと思う」
2014年の3位が最高成績であり、リーグタイトル獲得の経験はない広州富力を初優勝に導きたいという思いをストイコビッチ監督は語る。「広州をタイトルに導くことが私の夢だ。今リーグ首位にいることは分かっているが、そのことに興味はない。チームが必死に努力し続け、ファンのために魅力的なサッカーを続けられるようにすることが私の責任だ」
開幕から6試合で5勝1分けと絶好調だった広州富力だが、28日の貴州智誠戦では今季初黒星を喫し、6連覇中の王者・広州恒大に勝ち点で並ばれた。シーズンはまだ長いが、名古屋をJ1初優勝に導いた2010年に続いて、ストイコビッチ監督は中国でも成功を収められるだろうか。
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