公式戦44ゴールのうち32点を5人でゲット
ミハイロ・ペトロヴィッチ監督体制になった2012シーズン以降、レッズは1トップ+2シャドーで戦っている。今シーズンは興梠、李忠成、武藤雄樹、ズラタン、アルビレックス新潟から加入したラファエル・シルバの5人がローテーションを組む形で先発し、前線のトライアングルを形成してきた。
ACLの舞台では、5人で総得点の3分の2に当たる12ゴールを量産。8節を終えて首位を快走しているJ1と、開幕前のフジゼロックス・スーパーカップを加えた公式戦14試合においても、44ゴールのうち実に32ゴールを5人でゲットしている。
「チームの状態はかなりいいけど、それでもこんなに点を取り続けることもなかなかないと思う」
ウェスタン・シドニー戦はノーゴールだったが、前線への素早い飛び出しから関根の先制ゴールをアシストした武藤は、前線の選手層が厚くなった相乗効果が爆発的なゴールラッシュを導いていると指摘する。
「新しく入ったラファがすごく点を取っているし、そういうところで競争意識というものがチーム全体にある。いい選手が大勢いるなかで、開幕前のキャンプのときから前線の3人を固定することなく、いろいろな組み合わせでトライしてきたことが、いまになって試合に表れているのかなと。
試合を休みたいと思う選手はいないけど、そのなかでチャンスを与えられた選手が結果を残している。みんなが切磋琢磨し合えているし、みんながゴールを決めたいと強く思っていながらチームプレーも忘れていないという、一番いい状態で前線の3人はプレーできているんじゃないかと思う」
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