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悪童バートン、異例の”賭博収支”を公表。自分自身のゴールに賭けたことも

text by 編集部 photo by Getty Images

ジョーイ・バートン
バーンリーのジョーイ・バートン【写真:Getty Images】

 プレミアリーグのバーンリーに所属する元イングランド代表MFジョーイ・バートンは、賭博に関する規定に違反して処分を受けたことを受け、自身の行ったベッティングの具体的な結果や収支の一部を公表するという異例の対応を取った。

 英国サッカー界屈指の“問題児“として知られるバートンは、バーンリーへの加入が決まった直後の昨年12月、過去10年間に1260件ものサッカーを対象とした賭博を行っていた疑いがあるとしてイングランドサッカー協会(FA)からの処分対象となることが発表されていた。FAは選手がサッカーに関わるあらゆる賭博行為を行うことを禁じている。

 現地時間の26日には、FAはバートンに対して18ヶ月間の活動禁止処分を科すことを発表。試合に出場することだけでなく、サッカー関連のあらゆる活動に参加することが禁じられる処分となる。

 バートンはこの処分を受け、自身の公式サイトに声明を掲載。18ヶ月の処分は重すぎるとして不服を述べ、異議申し立てを行う意向を表明しながらも、自身の行った賭博行為に関しては包み隠すことなく告白している。

 処分理由とされているのはサッカーを対象とした1260件だが、バートンは2004年以来現在までに、各種スポーツを対象として合計1万5000件以上のベッティングを行ってきたという。1件あたりの賭け金は平均150ポンド(約2万1400円)だと述べている。

 自身の所属していたチームが敗れるという結果に賭けたこともあったと認めつつ、出場はしていなかったため八百長はないとも主張。「自分のチームが敗れることに賭けたのは、試合のメンバーに選ばれなかったことへの怒りと不満の表現であることもあった」と率直に記した。

 さらにバートンは、30件のベッティングに関してその対象や賭け金、結果などの詳細まで公表している。30回のうち的中したのはわずか3回のみであり、合計収支は約3000ポンド(約43万円)のマイナスとなっている。

 その中には、自身の出場した2試合を対象とした5件のベッティングも含まれている。2006年のマンチェスター・シティ対フラム戦では、試合の最初の得点者として自分自身に3ポンド(約430円)を賭けて結果はハズレ。2011年には、自身の出場したニューカッスル(当時プレミアリーグ)がFA杯で4部のスティーブニッジに勝つことに497ポンド(約7万1000円)を賭け、まさかの敗戦を喫して賭け金を失ったようだ。

【了】

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