ニューカッスルの本拠地セント・ジェームズ・パーク【写真:Getty Images】
脱税および国民保険をめぐる不正の疑いで、現地時間26日にイングランドの複数クラブに大規模捜査の手が入った。英『BBC』など複数メディアが伝えている。
英国の歳入税関庁による声明が伝えられた報道によれば、同庁は26日朝に180人の職員を動員し、イングランド北東部および南東部で複数箇所への家宅捜索を行ったとのこと。捜索の対象となったのは、ウェスト・ハムの本拠地ロンドン・スタジアムやニューカッスルの本拠地セント・ジェームズ・パーク、両クラブの練習場などであると複数メディアが報じている。フランスでも同時に関連捜査が行われているとのことだ。
家宅捜索では書類やパソコン、携帯電話などが証拠品として押収されたのに加え、「プロサッカー業界で仕事をしている数名」が逮捕されたと述べられている。報道によれば、逮捕者の一人はニューカッスルの取締役を務めるリー・チャーンリー氏だという。英紙『テレグラフ』は、捜査が他クラブへ拡大する可能性もあるという見方も伝えている。
ウェスト・ハムはプレミアリーグで戦っているクラブであり、現在14位に位置している。一方、4度のリーグ優勝経験もある名門クラブのニューカッスルは今季2部に降格していたが、現地時間24日の試合に勝利して来季からのプレミアリーグ復帰を決めたばかりだった。
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