スパレッティ監督のもと出番減少。冷遇すればファンから批判
しかしスパレッティ監督は、トッティの故障が癒えても彼を実戦で起用しようとはしなかった。センターフォワードにはエディン・ジェコがいて、今シーズンは調子が良くしかも点も取れている。トップ下としての先発起用もない。猛烈なプレスを掛けつつ点も取れるラジャ・ナインゴランがいるからだ。
もっともチームを優先し、戦術上の理由から選手起用を判断する権利と責任はあくまで監督にある以上、それは尊重されるべきことだ。ただ、ローマでは「コロッセオかトッティか」と言われるくらい大きな存在になっているトッティを冷遇すると、「敬意に欠ける、スパレッティは分かっていない」などと様々なところから言われる。
昨季は衰えを見せるトッティだけでなくスパレッティも相当な批判を浴びていたのだが、彼は今シーズンも態度を変えなかった。その結果として、トッティはファーストチョイスにはなっていないということだ。
スパレッティ監督自身は「トッティが契約更新をしないのなら、私だってサインはしない」などと自らの去就について述べている。しかしその発言を地元TV局のレポーターに振られたトッティは、「延ばしても試合に出してくれなかったら、オレが契約更新することになんの意味があるの?」などと言っていた。