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香川真司 8年前

ドルトムント、香川温存で示した“地力の差”。逆転勝利の勢いと自信を胸にバイエルン戦へ

現地時間22日に行われたブンデスリーガ第30節。ドルトムントはCLで疲弊した主力を温存しつつ、ボルシア・メンヒェングラッドバッハとのダービーマッチで力の差を見せつけた。この勝利はただの1勝ではなく、先に待ち構える大一番に向けた自信となる、意味のある勝ち点3だった。(取材・文:本田千尋【メンヒェングラッドバッハ】)

text by 本田千尋 photo by Getty Images

香川はローテーションでベンチスタート

香川真司
香川真司はベンチから90分間試合を見届けた【写真:Getty Images】

 “地力”を示した。2017年4月22日のブンデスリーガ第30節、ボルシア・ドルトムントはアウェイでボルシア・メンヒェングラッドバッハと戦った。

 19日にハードなチャンピオンズリーグの試合を終えたばかりとあってか、序盤は動きが重かったドルトムント。モナコ戦に90分間フル出場したピエール=エメリク・オーバメヤン、ユリアン・ヴァイグル、ウカシュ・ピシュチェク、そして香川真司はベンチスタートとなる。

 代わってウスマヌ・デンベレ、クリスティアン・プリシッチらCLで途中出場した選手たちが先発に名を連ねた。連戦の中でのローテーションだ。

 前日に3位のホッフェンハイムがケルンと1-1のドローに終わっていた。ドルトムントは4位。勝ち点差は2。トーマス・トゥヘル監督は「我々は3位に上がることが可能だと知っていた」と言う。ワントップにマルコ・ロイスを据えて、来季CL本戦出場圏内を目指した。

 香川は対戦相手のボルシアMGに「怖さ」を感じなかったという。

「失点の仕方が流れを止めてしまいがちな、自分たちの失点だったり、ミスを警戒していたので、それ以外はあんまり相手の怖さは前半から感じなかったです」

 10分、プリシッチがPKを獲得。転がり込んできた絶好のチャンスをロイスが決めて先制する。ドルトムントは決してコンディションが整ってはいなかったが、10位に低迷するボルシアMGも攻撃に鋭さはなかった。22分にヌリ・シャヒンが負傷交代するアクシデントこそあったものの、守備が破綻してしまうようなこともなく、試合は膠着した。

 しかし「ミス」から立て続けに「失点」してしまう。

「一番警戒していた自分たちのミスからっていうのが出てしまった」

 試合後に香川は、少し残念そうに振り返った。

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