バルセロナのネイマール【写真:Getty Images】
バルセロナは、出場停止処分を受けたFWネイマールをレアル・マドリーとの“エル・クラシコ“に出場させるため、奇策を用いて処分を回避することを試みているようだ。21日付のスペイン紙『マルカ』などが伝えた。
ネイマールは、現地時間8日に行われたマラガ戦で2枚のイエローカードを受けて退場となった。ピッチを去る際に第四審判に対して侮辱的な態度を取ったとして、計3試合の出場停止処分を受け、23日に予定されるマドリー戦に出場することも不可能となっている。
バルサはスペインサッカー連盟(RFEF)の上訴委員会に対して異議申し立てを行ったが、ネイマールへの処分は変わらず。続いてスポーツ仲裁裁判所(CAS)へ訴える意志を表明したが、その訴えのタイミングを調整することで、ネイマールのマドリー戦出場を実現することを図ったという。
現地時間の21日は、バルサがCASへ訴えることのできる期限の最終日とされていた。だがバルサはあえて、同日に行われたCASの会議終了後に訴えを提出したとのことだ。これによりネイマールの処分に対する審議は来週まで持ち越されることになり、審議前の状態では処分の実行が暫定的に保留されるためネイマールのクラシコ出場が可能となる、というのがバルサの考えのようだ。
だが、バルサによるルールの解釈は誤っており、ネイマールの出場はやはり認められないという指摘もある。『マルカ』によればバルサは、ネイマールを出場させたとすれば不戦敗扱いになるというRFEFからの非公式な警告も受けているという。また、CASが試合前に臨時会議を開き、バルサの訴えについて審議する可能性もあると伝えられている。
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