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レスター、2年がかりの夢物語は閉幕。CL敗退も、サポーターが送った暖かい拍手

UEFAチャンピオンズリーグ準々決勝2ndレグでアトレティコ・マドリーとの試合に臨んだレスター・シティ。奇跡のプレミアリーグ制覇を経て欧州の舞台に挑んだチームは、イングランド勢で最高の成績を残し、大会を去ることとなった。2シーズンがかりで続いた「夢物語」はいったんの区切りとなりそうだ。(取材・文:Kozo Matsuzawa / 松澤浩三【イングランド】)

text by Kozo Matsuzawa / 松澤浩三 photo by Getty Images

レスター夢物語の第2章となったチャンピオンズリーグ

レスター
アトレティコ戦に臨んだレスターのスターティングイレブン【写真:Getty Images】

 久々に、勝ってほしいと願っていた。仕事でサッカーを見に行く場合、普段は中立の立場を貫くように努めるが、先日18日に行われたチャンピオンズリーグ準々決勝第2戦、レスター対アトレティコ・マドリーの時は完全にレスターへ感情移入していた。

 試合当日はスタジアムに行く前からそんな熱い思いがあった。そしていざキングパワー・スタジアムに到着すると、周囲の熱気を肌で感じ取り、スタジアムに入るとさらに気持ちが高まった。レスターというクラブの歴史上、最大の舞台にして最重要の試合を目前にしたサポーターたちの興奮が、乗り移ったのである。それほど、この日の一戦は特別な意味を持っていた。

 昨年の奇跡のプレミアリーグ制覇は、イングランド中部にあるこのクラブを今まで経験したことのない夢の舞台へと送り込んだ。チャンピオンズリーグは、レスター夢物語の第2章となったのである。

 遡ること8カ月前。チャンピオンズリーグのグループリーグの抽選が行われ、レスターの入ったグループGはポルト、クラブ・ブルージュ、そしてコペンハーゲンで構成された。

 突出した強豪がいないグループで、くじ運に恵まれたのは間違いない。しかしそれでも、11月に敵地で行われたコペンハーゲン戦後に岡崎慎司が「(敵は)モチベーションをここに合わせていた。改めてチャンピオンズリーグは難しい」と振り返ったとおり、欧州のエリートクラブばかりが集まる大会である。誰が相手であろうと一筋縄ではいかない。

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