「夢」はチェルシー指揮官。“テリー監督”誕生なら完全支援は固い
そのテリーも、3度目の1年契約が切れる36歳での今季末に青いユニフォームを脱ぐ。といっても、「まだやれると思っている」という退団声明文のくだりといい、シーズン終了前の発表といい、スパイクまで脱いでしまうわけではなさそうだ。
最後の現役続行先としては、中位以下のプレミア勢、英語圏のアメリカMLS勢、最後の荒稼ぎが可能な中東や中国のクラブ、本人が言語を学んでいたポルトガル勢などが噂されている。
但し、チェルシー現役後にテリーが最終的に目指すものは、以前から「チェルシー指揮官」。『BBCラジオ5』に電話出演した際には、一足先に現役を退いた“盟友”フランク・ランパードとの共同体制を「夢」だと語ってもいる。
残酷な監督解任劇の数々を目撃してきたファンにとっては、実現して欲しくもあり、して欲しくもない夢。もちろん、いざテリー監督が誕生すれば「ミスター・チェルシー」への完全支援は固い。
その頃には、年始に工事許可が下りたスタンフォード・ブリッジも6万人規模のホームへと新築されていることだろう。そのスタンドには新たな横断幕があるのではないか? 『JT MANAGER, LEADER, LEGEND』とある横断幕が。
(取材・文:山中忍【ロンドン】)
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