インテルの長友佑都【写真:Getty Images】
セリエAのサンプドリアは、以前にも関心を示していたインテルの日本代表DF長友佑都の獲得を再び望んでおり、インテルに対して長友の給料を一部負担するよう要請する形での獲得を目指す可能性もあるという。20日付の伊紙『ラ・レプッブリカ』が伝えた。
2011年冬にインテルに加入して7シーズン目を迎え、今ではチーム“最古参“となった長友だが、ポジション争いの状況は厳しい。先日のミラノダービーでは先発に起用されたとはいえ、今季はリーグ戦10試合の出場にとどまっており、今季限りでの退団が濃厚との見方が強まりつつある。
セリエAのアタランタや、プレミアリーグの複数クラブからの関心からも噂されるが、サンプも長友の獲得を検討しているという。過去にも長友への関心がたびたび報じられてきたクラブだ。
『ラ・レプッブリカ』は長友について、出場機会は減少しているが「まだキャリアの終焉ではないのは確か」であり、サンプドリアへ移籍したとすれば「チーム内やドレッシングルーム内を引っ張るベテラン選手の一人になれるかもしれない」と述べている。
だが、現在のインテルとの契約で受け取っている150万ユーロ(約1億7500万円)の年俸がネックになるとの見方だ。サンプにとっては手が出せない金額だが、両クラブ間の良好な関係を活かし、長友の給料をインテルが一部負担するという形での合意を目指す可能性もあるのではないかとみられている。
インテルとサンプの間には過去にも同様の取引の例があり、長友獲得の“モデルケース“になるかもしれない。DFマティアス・シルベストレは2014年に、両チームが給料を折半する形でインテルからサンプへレンタル移籍し、インテルとの契約が満了した翌年にサンプへ完全移籍した。
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